みなさん、お待たせいたしました。TAKIです
前回、福山キッチン装飾で昔から作り続けている伝統的な扉形状「框組み(かまちぐみ)」の「枠(框)」部分の製造工程をご紹介しましたが、今回はこれの続きとして、「中板(鏡板)の製造工程」及び「組立工程」をご紹介いたします。
≪ラフカット≫
多種多様な中板の基材(突板貼り基材・無垢材・集成材・MDF等)を、パネルソーでラフカットします。この時、木目方向(縦・横)が確定するので注意して加工します。木目方向を間違えたら、即終わりです。
≪サイジング≫
NCテノーナーを使用して、中板の枠内寸のサイジング加工をします。同時に、中板に凹凸形状がある場合、この加工も行ないます。
特記:陣笠上框形状扉の場合サイジング後、NCルーターにて形状加工をします。
≪中板表面研磨≫
NCテノーナーにてサイジング加工をした中板を、ベルトサンダーやワイドベルトサンダー等で研磨してやります。「枠(框)」と「中板(鏡板)」を組み立ててしまうと中板の研磨が難しくなる為、先に行ないます。
ココまでが中板の製造工程です。ココから生地研磨工程まで一挙にご紹介!
≪組立工程≫
これまでに加工した「枠(框)」と「中板(鏡板)」を一つに組み付ける工程です。この後の形状・着色に大きな影響を及ぼす為、各パーツをセレクトしながら組立を行ないます。この工程完で框組み扉の生地製作までの大体50%位でしょうか。
≪厚み決め・外寸(外面)加工工程≫
枠組後、縦・横框の目地を平滑にする為厚み方向を削り、NCルーターにて外寸及び外面加工を行います。ここでは、縦・横框の目地払いを確実に行うと同時に外面形状の加工で扉全体の形状が仕上がります。この工程は以前、K.J“Ken”磨くんが紹介してくれましたね。
≪生地研磨工程≫
全ての形状が整った框組扉の塗装前までの最終研磨工程です。
ここは、ワイドサンダー・ベルトサンダー・プロフィールサンダー・ミニサンダー・手研磨等様々な研磨工程で、あらゆる扉形状に対応します。
又、生地段階での最終工程の為、細心の注意でスッキリ感を出し塗装工程へ投入します。
ここまでが框組み扉生地研磨製作までの工程となります。
以上、TAKIがお送りしましたー!!次回は何にしようかな・・・・・・??